こんにちは。ビザ子です。
先日のブログで、ヨシキ宛のメッセージが来ないとヨシキが嘆いている(そしてスネている)ことを書いたところ…
複数の読者の方からメッセージをいただきました!
ここでお名前だけご紹介させていただくと、
- もりてつさん
- あやさん
- はっしーさん
- まりりんさん
皆さん過去にビザ子にメッセージを下さった方ですね。
いつもありがとうございます!
そして皆さん揃って、
「すぐにメッセージを送れなくてすみませんでした」
「ヨシキさんのブログも楽しみにしています」
と…。
ヨシキのために気を遣っていただいてこちらこそすみません…。
おかげさまでヨシキも気分を良くしたようなので、今後も代筆してもらえそうです。
皆さん本当にありがとうございました!
インビザラインに対する日本歯科矯正学会の見解
さてさて、今日は少し真面目な話です。
以前からこのブログでもちょこちょこ登場する「日本歯科矯正学会」についてです。
日本歯科矯正学会は、「歯科矯正学の進歩、発展をはかることを目的」とし、「学術大会の開催、機関誌の発行、認定医等の設定、その他必要と思われる事業」を行う学術団体です。
歯列矯正に関する学会は他にもありますが、その中でも最も会員数が多く、影響力も大きいと言われているようです。
矯正医に対する「専門医」、「認定医」などの資格(?)の認定も行っています。
この日本歯科矯正学会のウェブサイトに、「アライナー型矯正装置による治療指針 一般公開にあたって」というお知らせが2017年3月23日付で掲載されています。
お知らせ本文を引用すると、
アライナー型矯正装置による治療指針 一般公開にあたって
アライナー型矯正装置(仮称)について昨今、日本におきましても、カスタムメイドの透明なマウスピース型矯正装置(以下アライナー)の使用が増加しております。
しかし、このようなアライナー型の矯正装置に関する臨床的研究は少なく、その安全性と有効性が科学的に高いレベルで明らかにされるには至っておりません。
したがって、この装置に対する社会の期待は大きいものの、全ての症例を本装置のみで治せるということは考えにくく、この治療方法に関する様々な広告内容も学会倫理規定に沿ったものであるかは不明です。
また、使用の適否の判断や不測の事態への対処、治療結果は、術者たる歯科医師の責任となります。そのため、矯正診療に関する専門的教育(教育機関における基本研修)を修めた上で、高度な診断能力、治療技能、経験を有していることが不可欠です。
治療を受けられる際には、その治療法の利点・欠点、及び代替治療法について、十分に説明を受け、理解された上で、同意されて下さい。
「カスタムメイドの透明なマウスピース型矯正装置(以下アライナー)」とありますので、インビザラインだけでなく、アソアライナーなどを含むアライナーを使った矯正全般を指していると思われます。
日本歯科矯正学会としては、アライナーを使った矯正に対する「社会の期待は大きい」ことを認めつつ、課題ありと考えていることがこの文面からわかりますね。
これを受けて日本歯科矯正学会が「アライナー型矯正装置による治療指針」というのを公開していますので、次項ではその内容を確認していきたいと思います!
「アライナー型矯正装置による治療指針」
この治療指針の冒頭で、アライナー型矯正装置に対する厚生労働省の見解が示されています。
その見解というのは、
- 海外カスタムメイド矯正装置は、歯科技工士法上の矯正装置にも、薬事法上の医療機器にも該当しない
- 歯科医師が患者への十分な情報提供を行った上で患者の理解と同意を得ることを遵守するとともに、歯科医師の全面的な責任の下で使用されたい
というもの。
これを受け、日本歯科矯正学会は
従いまして、アライナーを用いて治療する歯科医師はその設計を含め、治療計画、治療結果に全責任を負う必要があります。
そこで公益社団法人日本矯正歯科学会は、安心で安全な矯正歯科診療を提供し、また患者の信頼性を確保する目的で、本学会倫理規定*注 2 を遵守し、アライナーを使用した矯正治療が安全かつ適正に行われるよう指針を作成するに至りました。
*注 2 公益社団法人日本矯正歯科学会倫理規定 第16条及び26条
としています。
これって難しいけどどういうことなんでしょうか。
- アライナーを使った矯正については厚生労働省も日本歯科矯正学会も責任を取らないよ。
- 全責任は治療を行う歯科医師が負う必要があるよ。
- ただ、安心・安全・信頼性を確保するために日本歯科矯正学会が治療指針を作成したから、アライナー矯正を行う歯科医師はちゃんとこれを守ってね。(でも、治療結果に対する責任を歯科医師が負うことには変わりないよ。)
という風に読めますけど、合ってますかね。
さて、肝心の治療指針にはどういうことが書かれているかというと、
- 診断と治療計画の立案は、必ず治療を担当する歯科医師が行わなければいけませんよ。
- 治療を担当する歯科医師には、矯正診療に関する専門的な診断能力、治療技能、経験が不可欠ですよ。
- アライナー治療には推奨される症例と推奨されない症例がありますよ。
- 「効果は装着時間に影響される」など治療における留意点がいろいろありますよ。
- アライナー治療には施設、術者が一定の基準を満たしていることが望ましいですよ。
- 転医・返金については学会の倫理規定に則ってくださいよ。
- 不測の事態を考慮し、治療にあたっては、患者に治療法の利点・欠点、及び代替治療法について十分に説明し、理解してもらい、同意を得てくださいよ。
ざっくり上記のようなことが書いてありました。
それぞれ具体的な内容は治療指針の原文をご確認くださいね。
アライナー治療をしている人、これから始めようと思っている人は、一度読んで損はないかと思います!
インビザラインの相談にいくと、
あなたの症例もインビザラインで治療できますよ
などと軽く言う歯科医師がいますけど、必ずしも全ての症例にインビザラインが向いているとは限らないということは患者として知っておいたほうがよいかと思います。
まぁ、日本歯科矯正学会と歯科医師のどちらの言うことを信じるかという問題はあるでしょうが…。
この中でビザ子が一番気になったのは、
「6. 転医・返金については学会の倫理規定に則ってくださいよ。」
というところ。
最近このブログで頻繁に取り上げている「インビザ中の転医問題」にまさにぴったしカンカン(最近の人はぴったんこカンカンでしょうかw)な内容ではないですか。
この治療指針には「学会の倫理規定」の具体的な内容までは書かれていませんでしたので、後日調べて、このブログで取り上げたいと思います!
ビザ子の今日のひとこと
プロ野球日本シリーズも山場ですね!
福岡ソフトバンクホークスの圧勝かと思いきや、横浜DeNAベイスターズが脅威の粘り強さと勝負強さを見せていて、セリーグファンとしては胸アツです。
今晩の第6戦も楽しみにテレビ観戦したいと思います♪
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タグ : アライナー型矯正装置による治療指針, 日本歯科矯正学会