BF

こんにちは。ヨシキです。

お久しぶりです。

いやー、平昌オリンピックも終わってしまってなんか物寂しい日々です。

花粉症がシーズンまっさかりで憂鬱な日が続いておりますけど、皆さんお元気でしょうか?

ビザ子が「読解力」をタテにディスってくる件

ビザ子がよく、

ビザ子ビザ子

「あたし、読み書き能力が高いからなー」

みたいなこと、言うんですよね。

 

それで、ヨシキに対してディスってくるわけです。

ビザ子ビザ子

「ごめん、あたしが文脈を読む力がありすぎるばかりに…」

とか

ビザ子ビザ子

「やっぱり面白いことをかける能力は才能だからね…」

とかね。

事あるごとにディスってくるんですよ。

 

確かに、ビザ子の方が読むのも早いし、読み間違いがないし、何より事務処理が本当に早いんですよね。

読み書き能力と、全体的な能力ってつながっているのかなーなんて思って日々を過ごしておりました…

AI vs 教科書が読めない子どもたち

いろいろ調べてみたら「基本的な読解力の欠如」と「勉強ができない」ってことはほぼイコールだ、というような主張をされている教授の本にたどり着いたんですよね。

「AI vs 教科書が読めないこどもたち」

内容を簡潔にまとめるとこんな感じです。

「AIは東大に合格できるのか?」というテーマでAIの開発を進めていったそうです。そうしたらAIが偏差値58程度まで行ってしまったと。

この研究家の新井紀子教授は、「AIなんかが人間を上回れるはずはない」と思っていたらしい。なのに、偏差値がそこまで上がっていわゆるMARCHレベルならば合格できるようになったと。

なぜ勝てたのか、調べていったらAIがすごいんじゃなくて、「多くの学生がしっかり文章を読めていないことに気づいた」ということでした。

BF

調べていくと、半数以上の学生は「教科書が読めていない」ということがわかったと。これは衝撃ですよね。

会社で上司が

男性スタッフ

「マニュアル読んで対応してね」

と指示しても、教科書が読めないわけですから、内容を理解できないわけですよね。

この調査の方法は「RSTテスト」といい、すでに全国で2万人以上が受けているらしいのですが、現在も利用されている問題なので、例題以外は公開されていません。

どんな問題か気になりますか?

では、やってみましょう。

あなたもRSTテストをやってみましょう!

問題サンプル

<その1>

Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。

Alexandraの愛称は(  )である。

(1)Alex
(2)Alexander
(3)男性
(4)女性

<その2>

アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。

セルロースは(  )と形が違う。

(1)デンプン
(2)アミラーゼ
(3)グルコース
(4) 酵素

<その3>

「輸出が伸び悩む中でも、和牛が人気の牛肉や、和食ブームを反映した緑茶や日本酒などは好調だ。」

上記の文が表す内容と以下の文が表す内容は同じか。

下記(1)(2)のうちから選びなさい。

「輸出が伸び悩む中でも、和食ブームを反映した日本酒や緑茶、和牛が人気の牛肉などは好調だ。」

(1)同じである
(2)異なる

解答編

さて、答えは

その1(1)Alex
その2(1)デンプン
その3(1)同じである

なのですけど、皆さんできたでしょうか?

ちなみに、その1の問題は、高校生でも65%程度しか正答できなくて、

その2の問題はさらに正答率が低かった問題です。

 

これ、ビザ子に見せたら・・・

ビザ子ビザ子

「え?(1)(1)(1)でしょ…。」

ビザ子ビザ子

「ってかこの問題解けない人いるの?」

と言っていました。

 

私もなんだか、基本的な読解力がこそが、「できる人・できない人」をわける大きなポイントになっているような気がしてきました。日本語を正確に使っているかどうかがその後の学力に影響すると。

 

このテストを推進されている国立情報学研究所の新井紀子教授によると、このRSTテストができることと、高校の偏差値は高い相関があったそうです。

正確にいうと、RSTを受験した高校の平均能力値と、「家庭教師のトライ」「偏差値net」が公表しているその高校の偏差値について、ほとんどの分野で0.75から0.8の相関があったそうです。

相関係数は関係性が高いほど1に近づき、関係がないと0に近づきます。(反対の相関ならマイナス)

この0.75から0.8の相関というのは、極めて高い相関を意味するそうで、数学者の新井教授によると、「身長」と「体重」の関係とか、(同じ広さのマンションの)「駅からの距離」と「家賃」のようなもの以外ではめったにお目にかかれないほどの高い相関だそうです。

つまり、基礎読解能力が低いと、偏差値の高い高校には入れない、ということになるのでしょうね。

このブログの読者さまは読解力高い方が多いのでは…

ところで、このブログの読者の皆さまってどういう方なんでしょうね。

どう考えても、これほど文字情報が多いブログですし、読むことが苦にならない方でないと読者になっていないんだと思うんですよね。

文字数も多いし。(今日も2,300文字を超えています)

皆さんも上記例題にチャレンジされたら、結果おしえてください。

 

ところで、このRSTテストを受けたって方もいらっしゃるんでしょうね。

受けた方がいらっしゃったらぜひ感想とか問題とか(それは無理ですかね笑)、教えていただけると嬉しいです!

今日のまとめ

BF

いやー、あの新井教授の書かれた「AI vs教科書が読めない子どもたち」の本は本当に衝撃的でした。オススメなので、ぜひ興味ある方はご一読ください!

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