こんにちは。ビザ子です。
今日は医院選びシリーズのその4、最終話です(今のところ)。
過去の記事はこちらからどうぞ。
さて、前回のその3では、アライン・テクノロジー社がインビザラインの年間症例数に応じて医師に与える「ランク」について触れました。
今回のその4では「認定医」についてビザ子と一緒に勉強しましょう♪
「認定医」とは
医院のウェブサイトで「当院の院長は矯正認定医です」とかって表記を時々見るけど、これってどういう意味なの?
ビザ子さん、いい質問ですね。
インビザドクターのページにわかりやすい説明があったので引用させていただきます。
日本矯正歯科学会専門医と認定医について
参考<日本矯正歯科専門医名鑑制作委員会 ><日本矯正歯科学会>
インビザライン治療おいて、矯正歯科治療の専門知識は必須です。簡単な治療に見られがちな反面、インビザラインは矯正歯科治療において、高い技術と知識、そして経験が必要とされています。日本各地の矯正歯科医を中心に、6,400名を越える会員により構成されている「日本矯正歯科学会」という矯正歯科治療の学術機関が存在します。日本矯正歯科学会は日本最大の会員数を誇り、もっとも歴史のある学術機関とされています。
その日本矯正歯科学会において、「認定医」と「専門医」という学会発行の制度があります。
日本の歯科医師法によると、歯科医師免許を持つ者は歯科医学に関するあらゆる分野を自由に治療することを認めています。したがって専門知識や矯正歯科分野の技術や経験がなくとも歯科医師である全ての医師に矯正治療を手がけることが許されています。
そんな中で、専門知識の修得のない歯科医が、矯正専門歯科の看板を掲げ患者とトラブルを起こすような治療も存在しています。様々な治療が細分化する中で、その分野の最先端治療を行うのは難しいという現状があり、上記で述べた「認定医」、「専門医」という制度を設けています。
いくつかの矯正専門の学術機関が存在しますが、日本矯正歯科学会の制度がその他の専門機関と比べて一番難易度が高いとされています。
なるほどなるほど。
色々な学術機関があって、それぞれが独自の認定制度を設けているけれども、その中でもっとも歴史のある学術機関が「日本矯正歯科学会」で、もっとも難易度の高い(信頼度の高い)認定制度が、その日本矯正歯科学会の認める「認定医」、「専門医」ということですね。
「認定医」、「専門医」の基準
ふーん。じゃあさ、その「日本矯正歯科学会」に「認定医」、「専門医」として認められるにはどのような基準をクリアしなきゃいけないの?誰でもなれるなら意味ないよね?
確かにそうですね。
これもインビザドクターのページから引用させていただきます。
日本矯正歯科学会の認定医制度では以下のような条件を設けています。
a. 歯科医師免許を有すること
b. 歯科医師免許取得後、5年以上継続して学会会員であること
c. 学会指定研修機関において5年以上矯正歯科研修を修了したもの
d. 学会の認めた学術刊行物に矯正歯科臨床に関する報告を発表したもの
e. 学会倫理規定を遵守する者
日本矯正歯科学会の専門医制度では以下のような条件を設けています。
a. 日本矯正歯科学会認定医資格を有する歯科医師
b. 10年以上継続して学会会員である者
c. 学会の定めた10種類の課題症例を自分で治療し、その全ての治療結果が学会の定めた基準を満たして合格すること
d. 過去10年以内に学会の定めた刊行物、または学術集会において矯正歯科に関する発表をした者
e. 学会倫理規定を遵守する者
f. 他科の専門医を有していてもかまわない
ふーん。認定医の条件にある「5年以上の研修」、「学術刊行物に報告」なんかは結構厳しい気がするね。
専門医となるとさらに厳しいのね。
そうなんですよ、ビザ子さん。
ちなみに、日本矯正歯科学会の認定医や専門医がどれぐらいいるかっていうと、
日本で矯正歯科治療を行っている歯科医師の数は約20,000人いるとされています。その中で日本矯正歯科学会の認定医は2965人(2015年)で全体の約15%、専門医になると305人(2015年)で全体の約1.5%と、極めて少数の資格になっています。
矯正専門医という肩書きで紹介されている歯科医を目にすることがありますが、一般的に知られている矯正専門医とは、矯正治療をメインで行っている歯科医院であって、その中で「専門医」や「認定医」の資格を有しているかどうかは別な話です。
え~!それしかいないの?
そうなんです。意外と少ないですよね。
そんな少ないわけないよ。だって、あちこちで見るもん。
上の引用にも出てきますが、同じような認定制度を設けている学術機関は他にもあるので、「認定医」、「専門医」などの看板を掲げていたからといって、必ずしも日本矯正歯科学会の「認定医」、「専門医」とは限らないんです。
あなたの見ている「認定医」、「専門医」は、他の団体の制度かもしれませんよ。
インビザラインに「認定医」、「専門医」は必要か?
でもさ、今でも矯正の主流ってワイヤー矯正でしょ?
ワイヤー矯正の知識や経験なんてインビザラインの施術にはあまり関係ないんじゃないの?
そういう考え方もあるかもしれませんが、やっぱり先生には矯正の基本的な知識や経験は持っていてほしくないですか?
いくらアライン社のコンピュータが治療計画を作ってくれるといっても、実際に歯をチェックして、問題点を見つけたり、改善を提案したりするのは先生なんですよ。
それに、インビザラインとワイヤー矯正で迷っている場合に、双方に対する深い知識や経験を持っている先生のアドバイスを聞けたらよいと思いませんか?
場合によっては併用なんてこともあるかもしれませんしね。
確かにそうだな…。
「認定医」、「専門医」の探し方
あのさ、調べてみたら、ビザ子の先生は「認定医」でも「専門医」でもなかったよ…。
始める前にちゃんと調べてみればよかったかな…。
今さら転院とかは考えてないけど、もし「認定医」や「専門医」に診てもらいたい場合はどうやって探したらいいの?
日本矯正歯科学会のウェブサイトから探せます。
近所で探したければ地域検索が便利だし、目当ての医院があれば、医院名や先生の名前でも検索できますよ。
はーい。ちょっと近所の医院を見てみるわ~
ビザ子の今日のひとこと
「認定医」、「専門医」の資格は必須ではないけど、やっぱりあった方が安心ですよね。
インビザラインドクターのランク(プラチナとか)の方がどちらかと言うと重要だとは思いますけど、矯正全般に対する知識や経験を計る基準としてチェックしたい項目です。
皆さんの先生は「認定医」か「専門医」ですか?
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